ゲーム実況プレイ動画を販促やマーケティングに利用できないか考えてみた

ちびっ子や若者に大人気のゲームの実況プレイ動画を自社ホームページや商品・サービスの宣伝に使えないかなと考えてみました。

  • 実際に作ってみた動画(クオリティや効果はともかく・・・)
  • ゲーム実況プレイ動画をアップするために著作権のクリア方法(NintendoCreatorProgramの説明と登録に必要な手順)
  • どんなことに使える?

を掲載しています。
実況動画の作成・アップロード方法やYoutubeでの動画編集方法などはまた次回にして、まずはこんな動画でも許可されましたよ。という報告と、この制度をつかってどんなことができるかな?ということを考えています。

ゲーム実況プレイ動画というものがあります。
Youtubeやニコニコ動画などの動画配信サービスでちびっ子や若者に大人気のカテゴリーです。ゲームをプレイしながら解説実況をしたりする様子を動画で配信したものなのですが、これが近年人気を博しています。

そんな「ゲーム実況」を、地方の中小企業が集客とか販促とかマーケティングに活用できないか?という点について考えてみました。

まず、考えつくのが、ゲーム実況が大人気のカテゴリーなんであれば、自分でも実況動画をつくって、その動画から自社サイトの誘導できないか?
ということです。
客層がゲーム好きな層とかぶっている場合は、やり方次第では面白いのではないかと思います。

まずはそんな、自社サイトへ誘導するためのゲーム実況動画について紹介してみます。

実際に作ってみた動画

今回は、「こんなこともできるよ」という紹介記事なので、実況プレイ動画の撮影&作成に必要な機器の接続操作方法などは後回しにさせてもらいますね。

本格的にやるには、それなりの機器が必要なのですが、とりえあずの簡単な方法としては、三脚つかって画面を撮るとか、ゲーム機のケーブルをHDDレコーダーの入力端子につないで録画するなどの方法もよいかもしれません。

Youtubeの動画というのはアップロードした後にいろいろと編集できるのですが、その機能の中に外部のサイトへのリンクを貼ることができますものがあります。
その機能をつかって、動画から自社サイトへリンクを貼ることができます。

↓そんなわけで作ってみました。こんなです。(製作時間15分くらい)↓

最後の方に、画面の右上に[i] のマークがでてきて、それをクリックすると自社へのリンクが付きます。
この動画ではあまり目立たないかもしれませんが、やりようによってはいろいろ誘導できると思います。
(この外部サイトへのリンク機能は、環境によっては表示されない場合もあるようです。今後の課題です・・)

さて、ここまでやると「ゲームの動画を勝手にアップして大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

実は任天堂のゲームはゲーム動画をアップするための著作権クリアの方法があります。

著作権のクリア方法

ゲーム実況動画をアップするにあたって、まずクリアしなければいけないのが「著作権」の問題だと思います。
基本的にテレビゲームはそのメーカーの著作物になりますから、その映像を勝手にネットにアップするのは著作権違反となってしまいます。
なので、いくらアクセスを稼げそうだからといって、やたらめったらゲームの動画をアップすることはよくありません。

しかし、世の中のゲーム実況動画が全部違法アップロードされたものかというと・・・実はそうではありません。
ここ数年で各ゲーム会社が、ゲームの実況動画やプレイする様子をつかった動画作品などをアップすることにたいして許諾する動きが出てきています。ゲーム会社にしてみれば、健全な方向でゲーム動画がアップされることで宣伝効果なども高まる方向に持っていきたいと考えているようです。

その一例として

Nintendo Creators Program

https://r.ncp.nintendo.net/

というものがあります。
任天堂がYoutubeへのゲーム動画作品のアップを許諾するためのサイトです。クリエイター登録を済ませた後に任天堂に対して動画作品を送信して許可を得ることができます。
承認されることで、その動画から得られる広告収入を任天堂とクリエイター(アップした人)で分けることを条件に動画の公開が認められます。

このサイトへの登録方法が、ちょっと難しかったので手順を簡単に説明します。

  • クリエイター登録には、「Googleアカウント」と「PayPal」のアカウントの2つが必要です。
  • Googleのアカウントは、すでに持っている人も多いと思います(Gmailアドレスを持っている人はそれです)。持っていない人はGoogleのサイトから登録しましょう。
    Youtubeのアカウントを持っている人は、そのままGoogleアカウントとして使うことができますので、それを使いましょう。

  • PayPalのアカウントもPayPalのサイトから登録してください。こちらはただ登録するだけでなく、ビジネスアカウントもしくはプレミアアカウントを取得する必要があります。方法は以下になります。

    PayPalプレミアアカウント取得方法

    1. まずはPayPalに登録します。
    2. 次にPayPalのアカウントの申請開始。ビジネスとプレミアというタイプがあります。説明を読んで自分にあっているものを選択してください。NintendoCreatorProgramへの登録へはどちらのタイプでも問題ありません。
    3. まずは住所や連絡先などを正しく入力
       

    4. 次に、免許証などをスキャニングしたものを、アップロードします。(コピーを郵送でもできるみたいです)
    5. 上記が認証されると、郵便でパスコードが届きます。(4〜5営業日後)それをアカウントの認証欄に入れればアカウントをアップデートできます。

     これでNintendoCreatorsProgramに登録するための準備は整いました。
     ※駆け足で紹介しちゃいましたが、細かい流れはまた今度紹介しますね。

  • NintendoCreatorProgramへの登録を開始します。Googleのアカウントでログインします。
  • 言語とPaiPalのアカウントを登録します。

以上で登録完了となります。
PayPalの登録が結構時間がかかりますので、やってみたい人は早めに登録されることをおすすめします。

登録すると自分のGoogleアカウントでアップロードしたYoutube動画を申請することができるようになります。
(GoogleアカウントとYoutubeアカウントは同じものです)

まず今回は、上に貼り付けた動画を登録してみました。
動画の中で自社サイトへのリンクがはられていても許可されるのかな?というあたりを試す目的もあってやってみましたが、ちゃんと許可されました。
ただし、任天堂の規約の中には、「目的を問わず、任天堂が参加者や商品やサービスを推奨しているかのように示唆する、あらゆる態様での行為」という項目があるので、マリオが「●●食堂のラーメンは美味しいよーー」とかはアウトだと思いますが、純粋にゲームの動画をつかった作品であれば、Youtubeの機能で外部リンクさせる機能はつかってもOKみたいです。

どんなことに使える?

まず考えられるのが、ゲーム実況をみるような客層を相手に商売している場合は、実況動画から自社サイトへの誘導ができるのではないか?ということです。

  • 直球で行くと、ゲーム屋さんなどは、自分なりにゲームを紹介する動画をつくってアップして、お店のファンに紹介するとかでもいいかもしれませんね。
  • このプログラムはゲーム実況にかぎらず、ゲームの画面をつかった作品にたいして許可をするものですから、塾などの場合は「テレビゲームと上手に付き合いながら勉強もちゃんとやる方法」などを動画で紹介できるかもしれません。そういう動画のなかでもちゃんとしたゲーム動画をつかえたらインパクトあるかも?
  • あとは事業と関係ある内容のゲームでつなげる企画ものなどはどうでしょうか。例えば
    • 塗装屋さんが「塗装職人のスプラトゥーン最強決定戦」とか開催したらどうでしょうか。
    • エコハウスにこだわる建築屋さんがつくる「どうぶつの森ハッピホームデザイナー」はこうなる!とか
    • 自動車学校の教官による「マリオカート催促決定戦」とか
    • セールストークのコンサルタントが女神転生で悪魔を説得するとこうなる!(アトラス社が動画アップを認可しているかは要確認)

などなど、実際には私が個人的に思いついただけなので、どの程度できるか未知数ではありますが
いろいろアイディアがでてきますね。

さいごに

もし、

  • 興味がある
  • やってみたい
  • とりあえず、仕事中にゲームをしてるのが見つかった時の言い訳がほしい!

などの方がいらっしゃったら、やってみませんか?

もし必要であれば、動画の撮影や登録作業などお手伝いできますよ ^^