実は、今年(2015年)の春先に、ちょっとわけあって、別件で会社作りに携わりました。
会社を作る際にはいろいろとお金がかかるのですが、ちょっとしたことでそのお金を浮かすこともできます。
中でも、定款を電子定款で作成すると印紙代4万円が節約出来るとのこと。
さらには、定款も専門家にお願いするとそれなりの料金をとられてしまいますが、自分でつくればお金はかかりません。
そんな動機から、自分の手で会社設立にチャレンジしてみました。
結果から言うと、実際にお金はかかりませんでしたが、めちゃめちゃ大変でした。
- 手持ちのお金があるなら、専門家に頼んだほうが安いです。
- 後ほど説明しますが、ICカードリーダーやAdobe Acrobatなど、必要な機材やソフトウェアなども必要なので、それらを持っていなければ、やっぱり専門家に依頼した方が安いです。
- ただ、勉強にはなりました。各機材やソフトの使い方、定款での法律的な文章の書き方、各種手続きの実際の手順など、自分でやらないとわからなかったことばかりで良い経験にはなりました。
そんなわけですが、備忘録を兼ねて、「やってみた」の記事をまとめます。
まずは、必要な機材とソフトウェアです。いろいろと必要な機材やソフトがあります。
これらは、定款作成専用のものではないので、すでに持っているのでなければ、買い揃えないといけません。
- ICカードリーダー(3,000〜4,000円くらい)
- Adobe Acrobat(多分1ヶ月のみ使用権購入プランの8000円ていうのが一番安い)
- Windowsのパソコンとインターネットにつながる環境(パソコンです。50,000円くらいからかな?)
大きな買い物としてはこれらが必要です。
電子定款のためだけにこれらを揃えると多分6万円以上になっちゃうのですが、私の場合は、ICカードリーダー以外を、ちょうど持っていましたのでチャレンジしてみました。という次第です。
電子定款の作成から認証までには下記のステップがあります。
それぞれについて、説明していきます。
電子定款の作成と公証人への事前確認
定款の原本を作成
定款は会社の憲法といえる大切なモノですが、実際には決まり文句の部分も多いです。
そこで「定款 テンプレート」などで検索するといろいろなものが出てきます。
これらを使って、書き換えていく方法が簡単かと思います。
やってみると、一番頭を悩ます部分が事業目的かと思います。というかそれ以外はほとんどがテンプレート通りです。
この会社はこんなことをする会社ですよ。ってのを箇条書きで書くのですが、数に制限とかはなくて、いくつ書いてもOKです。いくつ書いても法的な問題はないようですが、実際には下記のサイトの考え方が参考になりました。
定款の事業の目的を決める際の7のポイント
中でも、会社の登記簿謄本の枠が32字×30行くらいなので、これに収まらないと改ページされちゃって、実際に謄本を見た人が「うわ、なんかなげーな。なんかいろいろ書いてんな」って思われちゃって若干イメージよくないかも。
という考え方は参考になりました。
自分も、ある会社の謄本をみたときに、ほんとに改ページされてて、内容も今やってる事業と全然違う事もたくさん書いてあって「うわ、なげー、なんかテキトーに思いつくもの全部書きましたって感じだな」と思った記憶があるので・・・
法務局へ相談
私の地域の法務局では、法人登記の相談窓口みたいのがあって、事前相談を受け付けてくれます。
定款案を持って行くと、内容をざっとみてアドバイスをくれます。またその他必要書類についても丁寧に教えてくれました。
このフェーズは飛ばしても良いのですが、この後の公証人とのやりとりでは定款以外のことは教えてくれないので、登記申請書類をしっかりと揃えるためにも行っておいたほうが良いと思われます。私の場合は小さい会社のくせに、諸事情から監査役というのを置くことになっていたので、そういう通常とは違う部分もフォローした申請書類の揃え方を教えてくれるのでとても助かりました。
公証人に事前確認
今回は電子定款をつくるので、最終的には定款をオンラインで送付するのですが、やり方が分からなかったこともあり事前に公証役場に電話しました。
すると、まずは「電子定款で印紙代をうかそうと思っているかもしれないが、ソフト代金や手間がかかるのであまりおすすめしない」と言われました。
やっぱり素人がつくったのを認証するのは面倒な作業なようで、なるべくやめる方向をオススメしてくれるのですが、そのときにすでに、やり始めていたのと、ソフトは揃っていること、そういうアプリ操作には自信があったので、「問題ありませんのでやります」と押し切りました。
さて、公証人との事前確認の流れとしてはこんな感じ
- まずは、定款原案をFAXかメールで送付(公証人が修正してくれたりするのでWord形式がベスト?)
- いろいろと修正箇所を指摘されるのでその都度修正(ここ、ものすごい量の修正がきました)
- OKもらったらPDFに変換して最終確認
- 電子署名へ
正直、ネットのテンプレートに書き加えただけなので、そんなに修正ないだろうと軽い気持ちで原案をメールしましたが
翌日に100項目以上の修正点が来ました・・・
∑(`□´/)/
言葉の使い方(および、と ならびに の違いとか)、文頭文末が揃っていない、句読点の使い方など、、、、
公証人の性格とかにもよるのかもしれないのですが、私の場合はかなり細い修正を何度も受けました。
質問のやりとりなどもあり、私が普段の業務をしながら、、だったのもあるので、メールの往復で、またこれをやったのが4月から5月にかけてで間にGW連休を挟んでしまったこともあり全部で2週間以上かかってしまいました。
ワード形式だと先方がなおしてくれるかも?
また、原案をメールで送る際に、どうせ最後はPDFで提出するんだからとPDF形式で送付しましたが、公証人としてはWord形式じゃないと直接書き込めないのでやりづらいようで
最後の方はWord形式でやりとりをするようになりました。
そうすると、むこうでも編集できるようで、コチラが送ったものを修正してくれたりしてるので、ずいぶん楽になりました。
あらかじめ、原案をやりとりするためのファイル形式も相談した方がスムーズに進められるように思います。
あと、この記事の最後の方に出てくるのですが、オンライン申請のさいに公証人の氏名を入力する項目がありますので、予め担当してくれる公証人の名前を聞いておくと良いと思います。
電子署名
さて、いよいよ定款に電子署名です。これが本当に面倒でした。
まず電子署名するには必要なモノを揃えないといけません。
電子署名に必要なもの
市役所などで取得するもの
- 住民基本台帳カード
- 電子証明書
購入するもの
- ICカードリーダー
- Adobe Acrobat
- WindowsPC
無償でダウンロードできるもの
少なくともこれらは必要です。
一つ一つ説明していきます。
住民基本台帳カード(住基カード)
これは市役所で発行してもらえます。私の地域では発行に500円かかりました。
発行の際に暗証番号を決定します。これは、下記の電子証明書を保存してもらう際などに必要です。忘れてしまった場合は窓口で再発行してもらえます。
電子証明書
証明書といっても、何か紙をもらったりするわけではありません。こちらも発行に500円かかりました。
上記の住民基本台帳カードのICチップのなかに、証明書データを保存してもらいます。
なので、こちらも市役所で発行してもらえます。
住民基本台帳カードをもって窓口にいけば発行してもらえました。
発行の際にパスワードを決める必要があります(上記の住基カードの暗証番号とは別のものです)。このパスワードは電子署名などをする際に必要になりますので忘れないようにしましょう。
また、電子証明書には有効期限があります。以前に取得した方は有効期限をチェックしてください。
※
2015年10月よりマイナンバーの通知がはじまり2016年1月からはマイナンバーカードが利用出来るようになります。
そうなると、今後は住民基本台帳カードや、下記の電子証明書もマイナンバーに移行していくものと思われます。
なんで、ここらへんのやりかたは変わってくると思われます。
ICカードリーダー
家電量販店やAmazonなどで購入できます。
どれでも問題はなさそうですが、どうやら、住基カードはその地域によって非接触型だったり接触型だったらするらしい(未確認)ので、対応機種に注意が必要です。
私は下記のものを買いました。
説明書を見るとドライバのダウンロードが必要と書いてありましたが、Windows7のノートPCにはUSBつなげただけで認識しました。
Adobe Acrobat
これが結構くせものでした。
私が使っているのは Adobe Creative Cloudのパッケージに含まれている「Acrobat DC」というバージョンなのですが、実はこれが下記で記述する電子署名プラグインにどうやら対応していないようなのです。
電子署名プラグインをインストールしようとするとAcrobatがインストールされていません。というエラーメッセージでインストールが終了してしまいました。
仕方がないので、以前につかっていたAcrobat9Proのシリアルナンバーがあったのでダウンロードしてインストールしました。
私はたまたま旧バージョンを持っていたのでよかったですが、最新バージョンに対応していないってどういうこと?ってちょっと疑問です。
あまり個人にやらせたくないのか?とか勘ぐりたくなってきます。
あと、これは大きな声で言っていいのかわからない情報なんですが、Adobeのサイトから、Acrobat9をダウンロードしてインストールしているときにふと思ったのですが、Acrobat9のインストール画面に、シリアルナンバーを入れてインストールするか「試用版」としてインストールするか聞いてくる画面があるんです。ここで試用版としてインストールした場合も、ひょっとしたら試用期間中だけなら使えるんじゃ。。なんて思ったりしました。
もちろん、規約とかいろいろあるので自己責任でおねがいしますね。ふと思っただけですから(^^;)
Windowsのパソコン
これがないと始まりません。
実はこれをやるちょっと前に、メインパソコンをMacbookProに、サブパソコンをChromebookに買い替えたばかりだったので軽くショックを受けました。
まあ、日本ではWindowsユーザのほうが圧倒的に多数なので、何かソフトウェアを開発するときにWindowsユーザを優先するのはわかるのですが、例えば、システムやWeb業界の人って個人やフリーでやっている人が多いと思うんです。
今は合同会社なんていう個人に有利な会社形態もありますし、個人でも会社を選択する場合も多いと思うんですよね。
その人たちが会社をつくろうと思った時には当然IT関連やPC操作に強いし、Adobeソフト持っている可能性も高いので、電子定款という選択をする可能性って高いと思うんですよ。
って、考えると、この業界の人で、特に個人で活動している人のMacの使用率は、決して低くないと思いますから、むしろMacにも対応したほうが利用者が増えることだって考えられるわけで、もうちょっと頑張ってほしいですね。と自分が苦労したもんだからちょっと文句言ってみる。
とはいえ、このブログを書いている段階では、Windowsパソコンがないとはじまりません。
検索してみると、Macしか手元にない人は仮想環境でWindowsを動かして対応している人もいるようなので、頑張れば対応できるかも?
電子署名プラグイン
こちらは下記からダウンロードするAcrobatのプラグインソフトです。
登記ねっと
上記ページからいろいろなツールがダウンロードできますが、「電子署名プラグイン」というものをダウンロードします。
インストーラがダウンロードされるので、対応するAcrobatがインストールされているPCで実行すればOKです。
上記のAcrobatのところでも書きましたが、最新のAcrobat DC には対応していないようで、私の環境ではインストールができませんでした。
(インストール中にAcrobatが見つかりませんとエラーメッセージがでて終了してしまう)
未確認ですが、どうやら、Acrobat9,10,11 なら対応しているようです。
公的個人認証サービス利用者クライアントソフト
こちらも予めダウンロードしてインストールする必要があります。
公的個人認証サービス
正直いうとなんのためにインストールしているのかわかりません。
ただ、これをインストールしないまま、電子署名をしようとすると、署名処理の途中でエラーが出てしまいます。
公的個人認証に関して、何かいろいろなことに使えそうなんですが、電子定款作成については、インストールだけしておけばOKです。
電子署名の手順
さて、必要なものの準備が整ったらいよいよ電子署名をしていきます。
- ICカードリーダーの接続と住基カードのセット
- Acrobatで電子署名プラグインの初期設定
- 公証人とやりとりして確定させた定款案をAcrobatで開く
- 電子署名して保存
という段取りです。一つ一つ説明します。
ICカードリーダーの接続と住基カードのセット
ICカードリーダーをPCに接続します。わたしの場合はUSBを挿しただけで自動的に認識しましたが、環境によってはドライバのインストールなどが必要かもしれません。
カードリーダーの説明書を参考にしてください。
参考までに、私が使ったICカードリーダーは下記です。
ICカードリーダのインストールが終わったら、住基カードをセットします。
私の環境では、この住基カードをセットした時に、デバイスを認識できませんでした。というエラーメッセージが表示されました。
内容としてはスマートカードというデバイスとして認識しょうとしたけど、ドライバがみつからない。という状態のようです。
でも、そのまま下記の手続きに進みましたが、特に問題はありませんでした。
Acrobatで電子署名プラグインの初期設定
Acrobatと、電子署名プラグインが両方インストールされいてる状態で、Acrobatを開きます。
(画面操作は Acrobat 9 Pro のものです)
- 編集→ 環境設定→ 一般 を開く
- 環境設定ウインドウから 分類:セキュリティを選択→ 詳細環境設定を開く
- 詳細環境設定ウインドウから 検証タブで、検証方法を「常にデフォルトの署名方法を使用」を選択→ 署名検証のデフォルト方法「SignedPDF」を選択
- 同じく詳細環境設定ウインドウから 作成タブで、文書の署名および暗号化に使用するデフォルトの方法「SignedPDF」を選択
- OKをクリックして設定を保存
これでAcrobatで電子定款に署名できるようになりました。
公証人とやりとりして確定させた定款案をAcrobatで開く
いままで、公証人とやりとりして確定させた定款案をAcrobatで開きます。
Wordなどで作成していた場合はPDF形式に変換されるのですが、元のファイルで使っている文字などによっっては、文字化けやレイアウトが変わったりする可能性もあります。
私のを担当してくれた公証人さんは文頭文末の揃えとかを細かくチェックする人だったので、PDF変換した時点で、もう一度確認してもらいました。
電子署名して保存
あとは、電子署名をするだけ。
下記に私がやってみた手順を書きます。(一応これで認証できましたが、なにぶん体当たり的にやりましたので正しいのかどうかはわかりません)
- 定款の一番最後の方に 「発起人 ●●」という場所があるので、そこまでスクロールする。
- Acrobatの上部ツールバーから「署名」→ 「この文書に署名」
- 「マウスボタンを押しながらドラッグして署名フィールドに・・・」というメッセージが表示されたら「OK」
- 定款の発起人の名前の隣(紙の定款に押印するとしたら大体ここらへんだな。という感じの場所)で適当な大きさにマウスをドラッグして範囲を指定。
- 「定款を作成しますがよろしいですか」というメッセージが表示されたら「はい」
- 署名情報入力画面が表示されますので、下記のように入力。
- 名前には自分の名前を入力
- パスワードには、市役所で電子証明書を発行したさいに決定したパスワード
- 署名地はよくわからなかったので空欄
- 理由は「私はこの文書の作者です。」を選択
- 他の項目はそのまま
- 「OK」をクリックすると署名の処理がはじまります。
- しばらくすると、保存先を聞いてきますので、任意の場所に保存します。このときにファイル名には「半角英数字31文字以内」という制限があるようです。私は試していないので未確認ですが、アンダーバーやハイフンなども使わないほうが無難なようです。
- 最後に上記3で指定した場所に「印」というマークが入って完了です。
- 完了したあとに、このソフトでは検証ができません。というようなエラーメッセージが表示されましたが、そういう仕様のようで、私はそのまま手続きを進めましたが問題ありませんでした。(※検証作業というもののが他のソフトをつかってできるようですが、必要な手順ではないようなのでやりませんでした。)
※上記7,8あたりでエラーにより終了する場合
私もそうだったのですが、上記手順の7や8のあたりでエラーがでて終了してしまう場合があります。
その場合は「電子署名に必要なもの」の項目で記述した、公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(ダウンロード)がインストールされていません。
このソフトは、他のサイトの電子定款への署名手順にも書いてないことが多くハマってしまいました。
上記ソフトはインストールしてあれば、それでOKです。エラーが出る方はお試しください。
以上で、電子署名は終了です。
電子定款を公証役場へオンラインで送信
電子署名が終わったら、署名した定款のデータを公証役場に送信します。
この作業も法務省の専用ソフトでオンライン送信します。
大まかな手順は以下のとおりです。
- 登記ねっとにて申請者情報登録
- 専用ソフトのインストール(申請用総合ソフト)
- 場合によって専用ソフトの動作に必要な「.NET Framework」のインストールが必要?
- ICカードリーダと住基カードのセット
- 申請用総合ソフトを開いてログイン
- 申請書作成
- 電子署名した定款ファイルを添付
- 申請書に電子署名
- 送信
一つ一つ説明します。
登記ねっとにて申請者情報登録
まずは申請者情報の登録をおこない、IDとパスワードを取得します。
http://www.touki-kyoutaku-net.moj.go.jp/
にアクセスして、申請者情報の登録をおこなってください。
登録のなかでIDとパスワードを決定します。これを使ってオンライン送信しますので忘れないようにメモしてください。
※登録手続きできる時間帯に制限があるようで深夜などだと登録できませんので気をつけてください。
利用時間について
http://www.touki-kyoutaku-net.moj.go.jp/condition.html
専用ソフトのインストール(申請用総合ソフト)
オンライン申請に必要なソフトウェアをインストールします。
http://www.touki-kyoutaku-net.moj.go.jp/download.html
上記にアクセスして「申請用総合ソフト」をダウンロード&インストールします。
ダウンロードファイルを実行するだけなので、インストールは難しくないと思います。
※例によってWindows専用です。
※環境によっては、このプログラムを動かすためのWindows用ソフトウェアが必要です。
場合によって専用ソフトの動作に必要な「.NET Framework」のインストールが必要?
申請用総合ソフトですが、私の場合はすんなりインストールできましたが、パソコンの環境によっては動作に必要な他のプログラムが必要となる場合があります。
.NET Framework4 又は 4.5
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30653
申請用総合ソフトの説明書に書いてあったアドレスだとちょっとわかりにくかったので、上記にアクセスしていただくとわかりやすかと思います。
(今後アドレスは今後変わるかもしれません)
これが何かというと、マイクロソフトが提供しているWidnowsプログラムの共通部品のようなものです。
他のソフトなどと一緒にインストールされている場合もあるので、申請用総合ソフトがすんなりインストールできた場合は必要ないと思われます。
ICカードリーダと住基カードのセット
今回の手続でも、電子署名が必要となりますので、ICカードリーダと住基カードをセットしておきます。
やり方は、電子署名の項目と一緒です。
というか、電子署名が終わったらそのままオンライン送信する人がほとんどだと思うので、電子署名が終わってもセットしたままにしましょう。
申請用総合ソフトを開いてログイン
さて、準備が整ったら申請用総合ソフトを開きます。
ソフトを開くと申請者IDとパスワードでログインを求められます。
上記1で決定したIDとパスワードでログインします。
申請書作成
ソフトのメインウインドウっぽいのと、小さめな簡単メニューみたいなウインドウが2つ開きます。
まずは、前面に開いている小さいウインドウから 「申請書の作成を行う」をクリックしてください。
後の手順は
- 申請様式一覧選択→ 電子公証→ 電磁的記録の認証の嘱託 を選択
- 内容の入力画面が開くので、以下のように入力。
- 件名は任意のわかりやすいものをつける。
- 氏名は自分の名前
- 法務局名を選択して決定→ 公証役場名を選択して決定→ 公証人を選択
- 画面上部の「完了」をクリック
- 申請用総合ソフトのメインウインドウのような画面から「電子公証」タブを選択
- 作成した申請書が登録されているはずです。
電子署名した定款ファイルを添付
上記で作成した申請書を選択して、画面上部の「ファイル添付」をクリック
電子署名をした定款ファイルを選択して添付してください。
電子署名の項で説明したファイル名の違反があるとここでエラーがでるのではないかと思います。
申請書に電子署名
ファイルを添付したら、今度はこの申請書に電子署名をします。
申請書を選択した状態で画面上部の「署名付与」をクリック。
パスワードを求められますので、市役所で電子証明書を発行するときに決めたパスワードを入力します。
(上記の申請者情報登録のときのパスワードではないので注意!)
送信
署名が完了したら画面上部の「申請データ送信」をクリックすると、ファイルが送信されます。
しばらくしてから、申請書の欄をみていると、送信→到達→審査中(うろ覚え)のように、状態が変わっていきますので、いまどこまで行っているのかとかわかるようになっています。
公証役場で認証作業
オンライン申請が完了したら、いよいよ最後の手続きです。
実際に公証役場に出向いて認証手続きを行います。手続きと行っても公証役場でお金を払って定款を受け取ってくるだけなのですが・・・
その際にもいろいろと書類が必要かと思いますが、公証役場によって違ったりするかもなので、こちらは事前にご確認ください。
私の場合にポイントになったことを書いておきます。
【ポイント】
以上で、電子定款の作成作業の終了です。
私自身がよくわからないまま体当たりでチャレンジした結果の報告なので、やり方が間違っているかもしれません。
用語や手順なども曖昧なままです。
でも、ネットからいろいろな情報をあつめながら、なんとか定款完成までこぎつけましたので、その手順がすこしでも誰かのお役に立てればと思い書きなぐった記事なので、何卒ご容赦ください。