DVDおじさんのセールステクニックを分析

先日の体験です。

あるコンビニの駐車場で、見知らぬおじさんから「おぉ、久しぶり!」って声をかけられました。

普段から人の顔を覚えるのが苦手な俺。

ついつい、「あ、どうも・・・」みたいに曖昧な返事をしてしまいました。

すると、おじさん、そのまま話し続けて、、どうやら「仕事であまったDVDがあるからひとつあげるよ」とのことで、エロいDVDを差し出してきました。

(うわぁぁ・・なんかやばいやつだこれ)

って思って、必死に「いらない、いらない」って断ったら、「あ、そう・・」ってそのまま去っていったのですが、しばらく見ているとまた通りすがりの人に「おう!ひさしぶり!」って声かけてました。

どうやらそういう商法らしい。
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

ってことを、SNSでつぶやいたら同じ目にあって、あのまま「DVDほしいよね」に対して「はい」と答えてしまうと、じゃあ「3000円でいいよ」みたいに、代金を請求されてしまうらしいです。

それで、断りきれずに購入した人もいたりで、うわぁぁなんかすげーな。て思う今日このごろ。

で、せっかくなので、このおじさんのセールステクニックを分析してきます。

あいてに負い目をおわせる心理テクニック

まずさいしょ、「おう!久しぶり!」って声をかけます。相手は「どこかで会ったけど、俺が忘れているのかな?」とか「どちら様ですか?」とか言い出しづらくて、「あ、どうも。。。」みたいに返答したらしめたもの。

こちらが忘れているだけ。という負い目を持ったまま話が進みます。

また、途中で、(あ、こいつ知らない奴だ)って気づいたとしても、最初の「久しぶり!」に対して「どうも」なんて返事しちゃっているものですから、その小さなウソがやっぱり負い目になってしまう二重の罠。

DVDほしいよね? 小さなYes

「仕事であまっちゃったんだからあげるよ」と、エロいDVDを差し出してくるのですが、話の流れ的になんとなく無料でくれるのかな?なんて思って「はい」と答えてしまうと、受け取ったあとで、じゃあ「●●円でいいよ」とくるわけですが、最初に「ほしい?」に対して「はい」と答えてしまったので、その後の「じゃあ●●円」が断りづらくなってしまう。

小さなイエスを積み重ねて大きなクロージングにもっていく。というセールステクニックです。

返報性の法則

これまた、有名なセールステクニックである返報性の法則もつかわれています。

人は最初に親切にされると、あとから断りづらくなる。というもの。

最初に、あまったから上げるよ的にDVDを差し出されて、受け取ってしまいますので、「やっぱりいりません」と突っ返すのはなかなか勇気がいることです。

小さな金額

例えば、このDVDが3万円とかだったらどうでしょうか。殆どの人が「いらないよ」って言えると思います。もしくは、「いま持ち合わせがないから」と断られてしまうかもしれません。
3000円とかの、だれでも財布に入っていそうな金額を提示することで、上記のセールステクニックで積み重ねてきた「あぁ、なんか買わなきゃいけない雰囲気になっているな」という気持ちを後押ししてしまいます。

そもそも商品力がなければ売れない

セールステクニックというか、商売の基本ですが、どんなにテクニックを駆使しても、ほしくない商品を買わせるのは難しいものです。
エロDVDという、中年男子にとって、「ちょっとなら見てもいいかな?」と思わせる商品はベストチョイスではないでしょうか。

以上、皆様、DVDおじさん(俺が勝手に名付けた)にはお気をつけください。

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